本制作ツールは、大学等でアーカイブ化されている講義資料や教材をインターネットで編集し配信し、あわせて学習記録を蓄積し権利管理する機能を有するプロトタイプである。

メディアミックス型コンテンツとは?

 メディアミックス型コンテンツは教科書(以下、テキストと称す)と映像、学習の補助となる説明資料、参考資料などを組み合わせて、効率的に学習を行うための学習コンテンツ構成モデルである。
 このモデルでは、テキストと映像、説明資料、参考資料などが連動して動作し、学習できるようになっている。
映像の代わりに音声ファイルを用いたり、また詳細情報、参考資料は外部Webサーバへリンクするように構成することも可能である。
 コンテンツの構成は、以下に記すオーサリングツールにより生成されるコンテンツ定義ファイルとテキスト、映像ファイル、説明資料ファイル、参考資料ファイルを1つのフォルダに入れておくだけで済む、極めて単純な構成となっており、コンテンツ構成の柔軟性や簡易性に優れている。


メディアミックス型コンテンツプロトタイプ

 このページで提供するメディアミックス型コンテンツプロトタイプは、メディアミックス型コンテンツを制作するための製作ツールと作成したコンテンツを利用するためのクライアントソフト(学習ソフト)から構成されている。
 このプロトタイプにおける各ソフトの役割は以下の図のようになる。



(1) コンテンツの素材となる教科書テキスト(HTML)説明資料ファイル(HTML)参考資料(HTML)映像ファイル(WMV)の4つの素材を15章分用意する。
教科書テキスト(HTML)については、「制作ツール」にて作成することができるようになっている。また、このツールからは印刷教材ファイルとしてTex形式での出力や電子ブック(ePub形式)での出力が可能となっている。
説明資料ファイル(HTML)参考資料(HTML)は、内容を直接記述したHTMLファイルはもちろんのこと、外部Webへのリンクを記したHTMLやJavaScriptを埋め込んで自動的に外部WebへジャンプするようにしたHTMLファイルでも構わない。
 
(2) 素材の準備ができたら、制作ツールを用いてコンテンツを制作する。テキスト本文は制作ツール上で直接行う。そして、章または節ごとに動画を割り当てたり、説明資料ファイルや参考資料ファイルを割り当てコンテンツを組み立てていく。また、テキストと動画については権利設定も同時に行うことができるようになっている。
 
(3) 制作したコンテンツをHTML形式で出力すると、メディアミックス型コンテンツとなる。
 
(4) 学習者に作成した学習コンテンツとクライアントソフトを配布すれば、学習が始められるようになる。
学習コンテンツの配布はZIP圧縮などして1つのファイルにまとめたものを学習者に配布し、学習者が解凍して利用するようにするとホームページからの配信も容易となる。
 
(5) 学習者は学習コンテンツを適当なフォルダに入れておき、クライアントソフトを立ち上げて、学習コンテンツが収められているフォルダを指定するだけですぐに学習が始められる。
学習者は学習コンテンツを自由に追加することができる。


制作ツール

 制作ツールは、素材(教科書テキスト、説明資料ファイル、参考資料ファイル、映像ファイル)を準備した後、テキスト本文を入力しながら、動画や説明資料、参考資料を割り当ててコンテンツを制作していくためのツールである。

a)動作環境
  WindowsXP SP3以上が動作するパーソナルコンピュータ。

b)インストール方法
  ダウンロードした「MediaMixTool.zip」を解凍し、「setup.exe」を実行し、画面の指示に従ってインストールを行う。

c)操作方法
  デスクトップにある「メディアミックス型コンテンツ制作ツール」アイコンをダブルクリックするか、または「スタート」→「プログラム」→「メディアミックス型コンテンツ」→「メディアミックス型コンテンツ制作ツール」を選択する。


クライアントソフト

 クライアントソフトは、完成したメディアミックス型コンテンツを再生するためのツールである。学習者にはこのツールが必要となる。

a)動作環境
  WindowsXP SP3以上が動作するパーソナルコンピュータ。

b)インストール方法
  ダウンロードした「MediaMixClient.zip」を解凍し、「setup.exe」を実行し、画面の指示に従ってインストールを行う。

c)操作方法
  デスクトップにある「メディアミックス型コンテンツクライアント」アイコンをダブルクリックするか、または「スタート」→「プログラム」→「メディアミックス型コンテンツ」→「メディアミックス型コンテンツクライアント」を選択する。


ダウンロード

制作ツール
  制作ツールセットアップ(ZIP形式)

クライアントソフト
  クライアントソフトセットアップ(ZIP形式)


付記

 本制作ツールは、創作者が独立行政法人メディア教育センター(NIME)において研究開発したものである。NIMEは廃止され、NIMEの主要業務が放送大学学園に移管され実施されることになった。それに伴い、本制作ツールは創作者の帰属する機関において公開するものであるが、本制作ツール等の創作物に関する創作者の権利は、児玉晴男にある。したがって、本制作ツールの利用にあたっては、下記の文献を明記されたい。

 児玉晴男、アーカイブのテキストベース・メディアミックス型表示とその著作権管理、人文科学とコンピュータシンポジウム論文集「デジタルアーカイブ―その理論の深化と技術の応用―」、情報処理学会シンポジウムシリーズVol.2005、No.21、pp.217-224(2005.12.16)

 なお、本制作ツール等のコンサルタントに関するお問い合わせは、下記にお願いします。